ダニーTの映画ガチョ〜ン
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PART 43  2004.7.16更新

先日、「あおもり映画祭AIR2004」の審査員を今年もした。去年に続いての審査員はなぜか僕だけで、後は篠原哲雄監督はじめ一新といった感じ。「いいのかな僕で?」と思いながらも引き受けた。

作品自体は昨年の問題点を考えてショート部門と中長編部門を分けて審査することになり、それはそれで良かったが、午前十時半から始まって終了したのが夕方6時!ながーい!一日だった。いつもながらの若者の手作りのコンテストなので、今回も審査員の個々の意見が反映されてなかったり、評価の点やプログラムの進行など、まだ改良が必要だと思うけど、それはそれで僕はとても楽しんだ。

昨年に続いて出品された作品について思ったことは、正直に言うと、みんな暗い、暗すぎる。意味がわかんない。何を訴えたいんだ?これって、おもしろいのかな?理屈優先で中身がない。カッコつけてるみたいだけどカッコ悪い。これが正直な僕の感想。映像作品を作って自分だけで楽しむのならばそれでもいい、でも人に見せたいと思うのもよくわかるし、人に見せたいのならば見せる人の気持ちも考えなくてはいけないと思う。人の感じ方は十人十色、千差万別だけれど、それでも多くの支持を得たものほど、その作品は面白いということになる。

映像作品を作るうえでのツールの進化で、手軽にいろんな作品が作れる分、かえって雑というか、適当さも感じる。一昔前8ミリで作ってた頃の方が、作り直しや費用を考えて、もっと真剣に大事に作っていたのではないだろうか。

今回の作品にも、もっと丁寧に作ればもっと良くなるのに、と思える、もったいない作品が多かった。何事も便利になったということは、一方で何かを失っているかもしれない、ということを忘れないで欲しい。

来年も新たなる映像の天才が現れることを祈って。谷田恵一