ダニーTの映画ガチョ〜ン
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PART 57  2007.12.21更新

 個人的には若い頃(いつ頃なんだ?)黒澤は嫌いだった。黒澤の作品や個人が嫌いだったわけではなくて、あまりにも過去の日本映画の監督といえば”クロサワ”というブランドが国内外で代名詞となっているのでヘソマガリとしてはマキノ雅弘や松田定ニや市川崑や稲垣浩など、いくらでもいた名監督を若い人や最近では韓流好きの女性が知らないのに腹が立って八つ当たり的に嫌いだった(小津、溝口は黒澤のカテゴリィにはいる)。でも「七人の侍」「生きる」「天国と地獄」などなどなど見れば見るほど黒澤作品の凄さを再確認すると、やっぱりこれは日本映画の、いや日本の宝物だなと思う。
 ある友人に「外国に行って他国の映画人と交わる時に、黒澤明が日本にはいる、黒澤作品があることで、どれほど助かっているかわからない。」と言った内容のことを聞いたことがある。そんな黒澤明が、なぜかブームだ。今、公開中の「椿三十郎」のリメイクはじめ、コマーシャルでも、なぜか桑田圭佑と共演したり?(あまり好きではないが)TVでも「生きる」がリメイクしたりと、この後もいろいろな企画が目白押しらしい。新作のネタ切れということもあるらしいが、どんなもんだろう。黒澤明がいた東宝が作るのだからあーだこーだ言わないが、それに対してライバル松竹・東映である。東宝に黒澤作品があるならば、松竹・東映には松本清張作品があった。だが最近作られたビートたけしの「点と線」のリメイクには松竹や東映はノータッチらしい。TVは視聴率もよかったと聞く。わけがわからない横文字映画作っている場合なのだろうか。イギリスの名優ピート・ポスルスウェイトは、ある映画の宣伝で来日した際「小津や黒澤を生んだ日本映画がアメリカ映画、ハリウッドをまねる必要があるのだろうか」といっていた。まさしく金言ではないだろうか。