デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ
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vol.036  2004.1.5更新

 2003年夏、柏村に「シネマヴィレッジ8」ができてから映画を観る機会が増えた。
これまで関心外だった映画も観るようになった。映画はやはり近くにあると観たくなる。
ビデオもDVDもCS放送もいいけれど、音響の素晴らしさや座席のゆったり感、臨場感が違うし、何より緊張感が違う。今は観られる映画は何でも観ている状況だ。
この冬に「木更津キャッツアイ・日本シリーズ」を観て、俺の映画館鑑賞記録は通算で2000本安打を達成し、苦節31年で遂に迷宮会入りを果たした。年間で100本を越えたのも久しぶりだったし、俺の精神状態は落ち着きを取り戻した(心の病だったのかっ)。
暗闇と対峙し、映像に没頭していると、いろんなイメージが沸いて来る。それは文章だったり、デザインだったり、イベント風景だったり。「俺ならこうする」という映像が浮かんで来る。
映画に触発される芸術家は多い。いや、むしろ、いろんな分野の人が盗み合っているのだとも思う。
12月に若手の創造者集団「CRE8VE」が企画した「クリコレ・青森の融雪人種たち」を見に青森市・森内建設ギャラリーへ出かけた。「クリスマス・コレクション」だと思ったら「クリエイターズ・コレクション」の略だとか。映像を創って来た彼らがさまざまな分野の人たちと交流して行くうちに、その世界が大きく拡がったのだろう。そのプロデュース能力は大きく買う。
予算がなくてもこれだけのことができたのだから。そして、発表の場を求めている若者たちが各分野にいることもわかった。
ちゃんとした実力を持って。

 映像・映画では弘前大学映画研究会、青森大学メディアクラブCUBE、インディアンフィルム(日沼直之)。写真ではデジタル写真研究会「D−PHOTO・N41゜」、沖村貴紀。ダンスパフォーマンス&彫刻の田村余一(福地村出身の自称エンターテイナー)。溶接パフォーマンスの木村勝一(ロックな音楽に合わせて溶接しながら作品を作る)。陶芸は蛯沢志乃。音楽でタケヤユウヘイ&タナカヨウスケ、茉莉マミ&高谷ナミ。ねぶた制作で手塚茂樹。彫刻(仏像)で佐藤賢治。服飾の田村修。CGアートの堀内克之。主に八戸で活動している青森県初のカポエイラチーム「アシェーダ・ノルデスチ」と実に多彩だった。
ジャンルは異なれど表現したい思いは一緒。俺もそうだった。
誰かに見てもらうということは恥をかくこと。ボロクソに言われても言われても這い上がる。「チョームカツク!」なんて思わないこと(むかつくのは腸じゃなくて、胃だっ中年!)。
仕事の基本は「プラン・ドウ・シー」。プラン(企画)→ドウ(実行)→シー(評価)の繰り返し。文化賞をもらうだけが文化じゃない。
皆も俺に続いて2004年は「レザボア・モンキーズ」になれ(意味わかんねぇって。警察の猿は誰なんだっ)。