デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ
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vol.040  2004.5.31更新

 初夏が好きだ。これから夏が近づいて来るという「感じ」がいいよね。実際に夏になってしまうと「あっつー、あっつー。早ぐ秋になればいい」と思い、涼しくなると夏の暑さが恋しくなる。それでも過ごしやすい秋を楽しんでいると、アッと言う間に寒くなって、凍えるような冬の寒さが身に染みる。北国の地吹雪の恐怖に震える季節の到来だ(うわぁ!)。
というワケで、今年もいろんなことがありました。来年こそはいい年でありますように(早すぎるっ)。

 今年も「あおもり映画祭」の季節になった。過日「@ff第13回あおもり映画祭」の概要が発表された。6月19日から7月10日までの3週間に、県内3市1町の4ヶ所で開催される。
観たい映画を「観る」ことから始まった映画祭だが、自主制作で「創る」若者たちが増え、同時に新たな映画をロケ地として積極的に「呼び込む」フィルム・コミッション(FC)と、これまでなく大きなうねりが感じられる映画祭となった。

 6月19日の弘前市・中三スペースアストロで弘前FC主催の講演会からスタート。今年のヒット作「半落ち」の佐々部清監督の基調講演とパネルディスカッション。監督、撮影監督、プロデューサー、俳優らが参加し、FCの役割や未来像を探る。コーディネーターに川嶋大史氏(お、俺じゃ)。
翌20日には「ロケハンツアー」もある。ワーナー・マイカル・シネマズ弘前での上映は話題作「チルソクの夏」(佐々部清監督)「man−hole」(鈴井貴之監督)弘前ロケ作品の名作「満月」(大森一樹監督)の3本。ゲストトークもあり、これからの弘前ロケに期待を抱かせる。

 また、注目を集める「AIR(アオモリ・インディーズ・レセプション)」は3年前から始まり「若手映像作家の発見と自主制作映像の紹介」をテーマに内外に大きなムーブメントを起こした。
27日に青森駅前・アウガで開催されるが、日本映画界のトップランナー・篠原哲雄監督がゲスト審査員として招待されたことが大きな話題になっている。プロの映画監督が審査するということで、出品者には緊張感が漂い始めて来た。
そもそも篠原監督自身がこうした自主制作から這い上がって来た人で、「チャンスは自分でつかむ」を実践した人。観客も審査に加わることができ、映像コンテストに一層の重みを増した。イベント構成も面白く、若い感性に溢れている。乞うご期待の一日となる。

 一昨年から地域別チーム制を導入したため「あおもり映画祭」は県内各地で開催されている。「桃茶娘。」が企画した韓国映画の話題作「マット・ボーイ(原題)」は全国でも初の上映となる。
6月25日夜に青森コロナシネマワールドで2回上映される。「ハルオ・プロジェクト」は社会派の話題作「東京原発」(山川元監督/役所広司主演)の上映。「東京都に原発を誘致する!」とカリスマ東京都知事が行った突然の爆弾発言を巡っての騒動をコメディタッチで描いた。青森県にはいろんな意味で関わりのある物語なので、ぜひ観てもらいたい佳作。
青森東映シネマで7月2日夜の上映。新チーム「ランブータン・プロジェクト」は「水曜どうでしょう」にハマったチーム。北海道をホームグラウンドとして活躍している鈴井貴之監督と出演者の安田顕さんが舞台挨拶することで超人気の「river」(大泉洋主演)は7月3日のアウガで昼夜2回上映(入場券が売切れの場合はご容赦下さい)。

 木造町生涯学習交流センター・松の館の「縄文メロンアワード2004」は7月4日で、阪本順治監督と俳優・萩原聖人さんの特集。「ぼくんち」「CURE/キュア」「この世の外へ〜クラブ進駐軍」の3本立て。
7月9日の夜に青森駅前・ぱるるホールで開催する日専連青森のご招待映画は感動の韓国映画「ラブストーリー」。こちらは入場無料だが整理券が必要となる。
注目の八戸会場は最終日7月10日で、日本のトップランナー・篠原哲雄監督の特集「シノハラの季節」。名作「月とキャベツ」と「はつ恋」を東奥はちのへホールで。トークショーの後に場所を移動してリレー式で「昭和歌謡大全集」(県内未公開)を八戸フォーラムで上映する。
どの日も映画ファンには見逃せないラインナップだろう。詳細は「あおもり映画祭事務局(土日祭は休みなのでご注意/017−744−3011)」までお問合せ下さい。