デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ
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vol.044  2004.11.5更新

 「日本映画がつまらない」と言われたのはいつの時代のことだろう、と思えるくらい、最近の日本映画が面白い。
確かに昨今、日本では「韓流ブーム」が巻き起こっているように、おとなり韓国の映画やテレビドラマはドラマチックで面白い。これは韓国が国をあげて映像産業育成に力を注いだ結果だ。韓国の文化を映像を通して世界に発信する。そのために制作資金面での援助はかなりのものだったと思う。世界に通用する映画人と作品を育成するためには。その流れがやっと日本にも起こり始めているのだろうか。
「文化庁」が支援している映画が増えて来た。そして、確実に面白い日本映画が増えて来たのだ。

 考えてみると、最近はシネコン(シネマ・コンプレックス=複合型映画館)がほとんどである。洋画・邦画が入り乱れて上映されているので、一般人には配給会社や系列があまりわからない。日本映画の場合で言うと、例えば東映、東宝、松竹、日活、その他の独立系という感じで、自分がよく足を運ぶ映画館の系列イメージがあった。しかしシネコンでは、ほとんど関係ないのだ。
面白い映画であれば。繰り返し流れる予告篇で興味を持つ新作。たまたまうまいタイミングで上映時間に出逢って見た映画。シネコンで見る映画に「配給会社の色や匂い」はほとんどない。逆に言うと、そういうマイナスの先入観を持たずに観ることができるのかも知れない。
シネコンでは客足がいい映画がロングランされ、鈍い映画は回数が減らされて早期に打ち切られる。やたらとアメリカ映画にハマる週があったり、なぜか日本映画にハマる週があったりと。

 そんな感じでこの一ヶ月間に観た日本映画を見渡すと「機関車先生」「わらびのこう/蕨野行」「感染」「予言」「デビルマン」「誰も知らない」「隠し剣鬼の爪」「草の乱」「笑の大学」「父と暮せば」という感じ。
日本映画は間違いなく面白くなっている。配給会社を意識しないと、日本映画は楽しいのだ。