デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ
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vol.048  2005.4.4更新

 今年2月。つがる市の誕生を記念して、シネマヴィレッジ8・イオン柏で、映画サークル「スクリーン9」が自主開催した「サウンド・オブ・ミュージック/製作40周年記念ニュー・プリント・デジタルリマスターバージョン」の上映会には多くの方が参加してくれた。俺の中でもジュリー・アンドリュースとの再会は感動的だったのだが、若い人と年配の人の感動の度合いの違いが面白かった。「いやぁ、良かったっす」と言う初めて観た若者世代。「泣けて泣けて…」と40年の歳月を自分に照らし合わせて感涙する年配世代。ミュージカル映画は音楽と共に記憶に残るので、普通の映画とはまた違った余韻がある。

 俺は高校時代に初めて観てから、リバイバル公開される度に観に行き、サントラ盤のアナログのレコードを聞きまくっていた。パンフレットも5種類持っている。この映画に関してだけはオタクだ。ビデオテープもDVDも持っているが、やはり劇場の大スクリーンは良かった。しかも、デジタルリマスターバージョンということで、とても40年前の映画とは思えないくらいの画質と音質に驚いた。有名なオープニングの空撮シーンにはゾクゾクして、食い入るようにして大スクリーンを見つめていた。

 そんな俺が久しぶりに新作映画でハマった。「オペラ座の怪人」である。劇場で2度観に行き、今度はサントラ盤CDを聞きまくっている。過去何回か映画化されているが、過去の作品と比較してどうだとか、ミュージカル版と比較してどうだとかという論評もあったが、俺は素直に楽しめた。過去の作品もビデオで観たが、別な次元の映画だと思う。マスクで顔を隠しても、ハゲは隠さないで各地に神出鬼没する俺は、さしずめデイ爺ハゲーポッター怪人か(何者だっ)。ハリウッド映画の映像技術には飽き飽きしていたが、音楽の使い方はさすがに素晴らしい。音楽こそアメリカ映画の真髄だろう。それを痛感したのが「Ray/レイ」だ。ソウル・ミュージックの創始者であるレイ・チャールズの生涯を描いた映画だが、圧倒されてしまった。彼の人生の壮絶さに驚いたのと映画の中での音楽の使い方が凄すぎた。その後、CD店に彼のアルバムを買いに走った。音楽が映画の記憶を呼び覚まし、人生に豊かな彩りを与える。
「いやぁ〜、映画って本当にいいものですね」と言いたくなるよね。