デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ
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vol.050  2005.8.5更新

 オダギリジョー・フィーバーに沸いた今年の「第14回あおもり映画祭」も、最終日のつがる市会場「縄文メロンアワード2005」で感動ファイナルとなった。松田龍平特集となった「青い春」「恋愛寫眞」「恋の門」の3本に加え、新井浩文(弘前市出身)の魅力が爆発した「ラブドガン」の追加上映もあり、本当に多くのゲストをお招きし、4千人以上のお客様が来場してくれた今回の映画祭。大きな手ごたえを掴んだし、俺の中で「あおもり映画祭」の明るい未来が見えた(今まで暗かったワケじゃないが)。

 林海象監督、三村渉さん、小林あずささん、阪本順治監督、オダギリジョーさん、根岸吉太郎監督、岡田裕さん、永島敏行さん、東陽一監督、キム・ソンス監督、松田龍平さん、新井浩文さん(登場順)というかつてないほどの豪華なゲスト陣。その他にも、青森県出身者と在住者による映像作家たちがズラリと勢揃いした。映画人とのふれあいは本当に楽しくて、感動の連続だ。

 一本一本の映画へのこだわり。映画人への思い。評論するのではなく、エールを贈りたい。観客が喜び、ゲストも楽しみ、スタッフも楽しめる祭り。企画から考えると半年がかりの非日常性のイベントは、完走した者でないと味わえない充実感がある。時に挫折し、時に落ち込む。絶望的な気分になることだってある。誰かの励ましの言葉に涙することだってある。それは全てのイベントや祭りがそうだろうし、そうした思いを潜り抜けた時、人類愛と勇気は海を超えるチェスボローカップ水泳駅伝となるのだ(どういう展開じゃ)。

 どうやって企画を組み立て、どう交渉するべきなのか、どんな風な仕掛け方をしたらいいのか、どの会場にどんな企画がいいのか、今さらながらにわかって来たものがある。青森県の本来持っている土地の魅力と俺たちの思いを映画人に届ける。それを今度は、地域に問いかける。14年間、その繰り返しだったのだが、今回は特に青森、弘前、八戸、むつ、十和田、つがる6市を走り抜けた時、その面白さに益々ハマった。来年は15周年記念。もっともっと面白いこと、仕掛けまっせ。来年の俺はバクハツします(暴発するなよ)。

 俺が若いスタッフに常々話している「夢は必ず実現する」ということも、自分の中で立証できた。なぜ「必ず」なのか。実現するまでやり続けるから「夢はかなう」のだ。よぉし、俺も「青森ねぶた大賞」を取るぞぉ(それは無理だって)。俺の竹馬の友である青森ねぶた制作者・竹浪比呂央氏も46歳という若さで青森ねぶた界のトップリーダーの一人になったように見えるが、彼は小学生の頃からねぶたを作っている。つまり30年以上のキャリアを持つ。俺の映画鑑賞歴も33年目。そうした長い年月を経て、初めて何かの形となって実る。彼のねぶたバカと俺の映画バカは一緒だ。「元気ですかぁ!みんなぁ、バカになれ!バカになったらわかるさ。いぃち、にぃい、さぁん、ダァー!」ってが。来年「@ff第15回記念あおもり映画祭」で逢いましょう。再見。