デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ
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vol.051  2005.10.21更新

 映画館のない街、本州最北端・下北半島−。この地が映画ファンには一躍、大フィーバーの場所となった。今年6月、人気絶頂の映画俳優・オダギリジョーさんがむつ市にやって来たのだ。「@ff第14回あおもり映画祭」は開催14年目にして、初めてむつ市で開催した。この日、全国からたくさんの映画ファンが訪れた。収容300名の会場に、全国から2500人の応募があったのだ。その大フィーバーとなった映画祭に、ゲストの一人である女性プロデューサーがその時の地元の対応と、会場周辺のロケーションに注目していた。

 椎井友紀子さん−。「顔」「傷だらけの天使」「新・仁義なき戦い」など阪本順治監督作品のプロデューサーとして知られる彼女は、8年前に「傷だらけの天使」で青森県内を走り回ったことがある。6月の映画祭が終了して2ヶ月。彼女は再び下北の地を踏んだ。この土地で映画を撮ろうと考えていたのだった。

 むつ市の映画祭スタッフは「毎年映画祭を開催し、映画で街を元気にしたい。映画の撮影を誘致したい」と考えていた。その思いが地域に伝わり、下北半島全体で組織する「下北フィルムコミッション」が9月21日に組織された。絶妙のタイミングで椎井氏が考えていた映画のロケ地として、むつ市が決定。わずか数ヶ月の間に、映画ロケの話は現実のものとして進んだのだ。

 10月5日、「映画『のど自慢−第二章−(仮題)』制作発表記者会見」が開かれた。「映画館のない街で映画祭を開き、映画のロケを誘致したい」という夢のような話が、現実のものとしてスタートした瞬間だ。来年、全国100館規模で公開される予定だ。下北半島に暮す人々の現代の風景が映し出される。そして、「映画に参加できる喜び」と「映画の撮影現場を見学できる楽しみ」が同時に味わえるチャンスが訪れた。エキストラとして「出演」できるのだ。あなたもアンタもおとちゃんもおかちゃんも、映画「のど自慢−第二章−(仮題)」に参加し、一生の思い出を作ってみませんか。

 来たる11月10日(木)お昼12時30分から夕方の5時30分まで(予定)、「観客役で」出演して下さるエキストラを募集しています。場所はむつ市・下北文化会館。当日出演予定の俳優は、斉藤由貴、緑魔子、甲本雅裕、寺島咲、豊原功輔、濱田岳、木下ほうか、日向丈、団時朗ほか多数。これは絶対に楽しくなるはずだ。お問い合わせは「下北フィルムコミッション」(TEL0175−22−4360)まで。さぁ、にっこり笑って。最高の笑顔で出演しよう。その瞬間から、あなたも映画スターだ(勘違いさせるなって)。