1997.5.29 更新

あっぱれ下山天!

 映画大好き人間/ラブリー珠美

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青森県は多くの映画人を生み、数々の映画の舞台になった映画王国。 ”映画による地域活性化”、”日本映画の応援”というスタンスで始まった「あおもり映画祭」は、今年で6回目を迎えます。 今回は、昨年末の県内ロケで話題になった、豊川悦司主演の「傷だらけの天使」の阪本順治監督を招き、彼の作品をオールナイトで5本上映。 ”男””アクション”を撮らせたら天下一品、人情の機微を巧みに描いて小気味良い阪本作品は私も大のファンなのです。 お見逃しなく。
その後、「あおもり映画祭」では、最新の独立系日本映画の中から若手監督の作品を特集しますが、 特に注目して欲しいのが、下山天監督。 彼は東郡平内町出身で、私と同じ中学なのですよ。 高校時代から8ミリで自主映画を撮り始め、在学中に上京。 映画、テレビの助監督や撮影助手を経て、ミュージックビデオの世界へ。 久保田利伸やサザンオールスターズ、B'z…といったそうそうたるアーティストのビデオクリップを、皆さんも一度はご覧になったことがあるはず。

彼は「Cute」という作品で劇場用映画の監督デビューを飾りました。 モデル事務所で働きながらも自分の本当の夢を探せないでいるヒロインが、先輩モデルや一流カメラマンとの出会いや別れを経て、 スーパーモデルを目指すようになる、というサクセス・ストーリー。ヒロインを演じる美希もモデルが本職で、なんと撮影中、実際にパリコレのモデルに合格し、 くしくも物語を地でいくことに。映画が作り出す夢と現実が同時進行し、ファンタスティックなドキュメンタリーを観ているようで、とても刺激的。 加えてカットつなぎのうまさやテンポのよさ、光や音の使い方に非凡なものを感じました。 そうです、私はわざわざ渋谷まで行って観て来たんですよ。 (あっぱれ同郷人!)と心の中で拍手を送りながら、SPACE PART3を後にしました。 次回作も期待しています!
さて、話は変わりますが、今村昌平監督の「うなぎ」が、カンヌ国際映画祭でグランプリに当たるパルムドール賞を獲得しました。 「楢山節考」に続いて二度も受賞という快挙。
”彼の作品の底流には、師匠の川島雄三の人間喜劇の精神が流れている”という。
川島雄三といえば、「幕末太陽傳」等で知られるむつ市出身の映画監督。 今村監督にも影響を与えていたのね…と思うと、やっぱり青森は映画王国だと盛り上げずにはいられません。
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ATVアナウンサー/福士珠美