2000.8.14更新

「デイジーの世紀末シネマエッセイ23

あおもり映画祭実行委員会 代表幹事 川嶋大史
           (デイジーかわしまっち)

川嶋大史

 この夏最大のイベント「ハロープロジェクト」全国ツアー。年内解散説も流れる超人気アイドルグループ「モーニング娘。」が、森田村「つがる地球村」に遂にやって来た。東北唯一の開催なので、全国からファンが訪れ、村始まって以来の大騒ぎ。ところが、前日までの好天はどこへやら、朝から雷と大雨。数時間降り続ける雨に打たれたまま、体はすっかり冷え切った。土砂降りの雨の中、身体中は雨まみれ、駐車場は泥だらけ。勿論、観客の全てがそういう体験をした。「なぜなぜ、この日に限って、こんな目に」誰もがそう思ったはずだ。子供たちの夢と希望を奪い去る空が憎い。

 しかし、コンサート内容は素晴らしかった。悪条件の中、けなげに頑張る「娘。」たちと観客の一体感。二度とはないこの場所でのこの瞬間を、昼夜合計1万人が共有したのだ。野外コンサートにはこういうリスクがつきものだが、それを補って余りある思い出の空間に自分もいたことが、後に大きな大きな財産となるのです。

 俺が「モー娘。」に夢中になったのは映画「ピンチランナー」からだ。この映画は、単なるアイドル映画ではない。那須博之監督はにっかつ出身で「ビー・パップ・ハイスクール」シリーズで人気を博した実力派。だから物語もしっかりしていて、映像もリアルだった。そして、出演者たちのナチュラルな演技。俺の心とつがる地球村に嵐を呼んだ「モー娘。」にもう夢中なのさ。

 嵐と言えば「パーフェクトストーム」は凄すぎた。なんじゃ、あの映像。特撮なのに特撮とは思えん。本物じゃ、あの嵐。こんな映画観たことない。劇場内が寒くなったぞ(冷房の効きすぎだ)。この夏は「MI:2」に話題集中しているが、俺は「完璧な嵐」に軍配を掲げたい。こんな嵐、二度とないっ。見逃すなっ。