バックナンバー 2001.11.29更新

デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ vol.007
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 突然の大雪に戸惑いながら、季節の移ろいに身を委ねながら、走るより速い時の流れを感じ、師走を目前にして何故か詩人のように、心赴くままに身体を預けて、人は人生の儚さと空しさを知る。ジョン・レノンの「イマジン」こそ現在の世界に向けて歌いたい。21世紀最初の年を人々は永遠に忘れないだろう。決していい意味ではないが、失ったものと同時に、本当に大切なものも感じたことだろう。たかが映画。されど映画だ。アメリカ映画はこの先、大きく変わるような気がする。暴力的な映像に見慣れ過ぎた弊害だろうか、アジアの片隅に暮らす俺たちにも瞬時に伝わる現実離れした現実。映画の中の虚構に酔いしれる瞬間。何が大切で、何がそうでないのか。自分自身の問題だ。自分も地球市民の一人。この蒼き星の生き物。映画のような現実と現実のような映画。

 映画館で夢に酔いしれ、帰ると自宅のテレビのニュースに愕然とする。映画どころじゃない日常。しかし、希望を捨てたくない。夢を諦めたくない。愛を守りたい。そんな素直な気持ちになれた一本の映画と出逢った。だから、映画は素晴らしい。「ムーラン・ルージュ」この冬、必見です。

 
 
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