バックナンバー 2002.3.6更新

デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ vol.011
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 この春、「あおもり映画祭実行委員会」が10年を機に表彰される栄誉が続いた。青森市から「長年にわたり映画を通して芸術に触れる機会の提供に努め、本市の芸術文化の向上に貢献」という理由から「平成13年度青森市顕彰・教育文化彰」をいただいた。また、青森県市町村活性化対策協議会からは「第14回あおもり活性化大賞・奨励賞」をいただいた。29団体の中から一次審査を通過して、最終審査に残った8団体が「10分間プレゼンテーション」に挑む。「表現力」まで審査されるというお役所にしては珍しいスタイルだった。10年という区切りで初めて応募したのだが、いつからこんな方法になったのやら。大賞の副賞30万円を賭けて「クイズ・タイムショック」に出場しているかのようだった。「映画祭なんだから映像で勝負しよう」という若手の発案で、そのためのビデオ編集に力を注ぎ、無駄な発言は控え、映像と音楽でインパクトのある演出をした。俺の生のナレーションは3分間に限定。「10分間でどう表現するか」を考えた。この試みは大きく評価されたものの、大賞は逃した。俺たちの活動が「ちゃんとちゃんとの味の素」になるまでは頑張らねばと決意を新たにした。悔しさはエネルギーとなり、今後のバネとなる。もっと大きな夢のために、歩き続けるしかないのだ。お楽しみはこれからなのだから。そもそも「ボランティア活動」とは「何か(名声・栄誉・金銭)」を求めて活動することではない。「趣味・娯楽」と思われがちだが、映画を通じてできる「地域づくり活動」だと俺は思っている。「ボランティア」という言葉を安売りしたくない。
 どんな職業でもどんな活動でも、自分の能力や主張を理解してもらうための「表現力」は必要だ。この就職難に「好きな活動をしたいのに、お金がない」と自分の武器も持たずに街をさ迷うアホたち。若い時代のジレンマだ。夢多き人生の前半戦に自由なお金はなく、お金の自由が利くようになった人生の後半戦には夢も萎み、目先の生活に追われている。20代に夢追い人になれなかった奴は、永遠に夢を諦めた人生となるだろう。お金がない時代に、いかにして夢を持ち続けられるか。「いつかきっと」とは夢を持続できた人には輝く言葉だが、何もしなかった人に与えられる言葉ではない。俺の中の「NCP(ニュー・シネマ・パラダイス)あおもり」構想は次なる10年に向けて動き始めた。
 
 
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