バックナンバー 2003.1.14更新

デイジー川嶋の新世紀シネマエッセイ vol.022
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 今年の俺の年賀状のキャッチコピーは「太陽はどっちに出ている」だった。
ご存知、崔洋一監督の名作「月はどっちに出ている」のパロディーなのだが、俺は「新年明けましておめでとうございます」とは絶対に書かない。おめでたいとは全然思っていないからだ。先行きの見えない大不況の真っ只中、世の中ハラタツノリ事件が多過ぎる。県知事選を始めとする統一地方選挙を控え、衆院解散総選挙が取り沙汰される中、まして、イラク、北朝鮮問題と国際的な不安が増大している。世界中が「落ちつかない」のだ。
新世紀だと言うのに「明るい21世紀」が見えて来ない。とは言え、何かの「決着」がつき、リセットしてほしい。その「太陽」がどっちに出ているのだろうか、という意味を込めて年賀状に使った。呑気に映画どころではないという感じ。
 と思っていたら、正月早々、ある幸運の使者が訪れた。森田村の「つがる地球村」の温泉へ出かけた俺たち夫婦。正月早々の大寒波と猛吹雪で静まり返っている農村部。吹雪いている合間に遭遇した見事な晴れ間。一面、真っ白な光景の中、立木に止まっている一羽の鳥。「あ、フクロウ」車を止めて眺めた。生まれて初めて見た「生フクロウ」だった。妻が「フクロウちゃん…」と声をかけたら、パタパタと羽を伸ばして岩木山めがけて飛んで行った。神々しい瞬間だった。俺はハリー・ポッターだったのか。
 フクロウ(梟)は「福来る」「不苦労」として縁起のいい鳥。我が家にも父親が好きなので、数多くのフクロウがいる。「ハリー・ポッター」人気から白いフクロウがいま大ブームなんだそうだ。白くはなかったけど、正月早々、しかも吹雪の合間、それも昼間に生のフクロウに出逢えた幸運に感謝したい。そのフクロウはこう言っていた。それを今年最初のメッセージとしたい。

「みんな、仲良くしてね」(ホントかっ)

 
 
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