title 復讐に燃える女に、

男たちはただひれ伏すしかない。

<キャスト>
 アンソニー・ホプキンス
 ジェシカ・ラング
 アラン・カミング
<監督・制作>
 ジュリー・テイモア


「ライオンキング」の天才演出家ジュリー・テイモアが魅せる斬新な映像美、美しき復讐、極限の愛憎。
独創の世界に、観る者はすべて心を奪われる・・・。

舞台『ライオンキング』の演出で、女性として初めてトニー賞ミュージカル部門の演出賞に輝いたジュリー・テイモア。誰にも真似のできない豊かな発想と、仮面劇や人形劇の様式を取り入れた斬新な造形美で、舞台芸術の分野に新時代を切り開いた彼女は、いま世界でもっとも熱い視線を集らる気鋭のアーティストのひとりだ。そのテイモアが、映像の世界に大胆な挑戦をしかけた。グラマラスなビジュアル、パワフルでエキサイティングなドラマ、超一流の演技陣。およそ映画に求められるすべての魅力を、テイモアが雄大なビジョンのもとに束ねあげた本作は、シェイクスピアの37本の戯曲中、もっともショッキングな作品と言われる『タイタス・アンドロニカス』を映画化した極上の芸術エンタティンメントである。

古代ローマの武将タイタスと、長男を生贅にされたゴート族の女王タモラ。ふたりの、復讐が復讐を呼ぶドラマに散りばめられているのは、謀略、レイプ、手首の切断、カニバリズムといったおどろおどろしいエピソードの数々。それら、人間が犯しうる限りの残酷さに塗りこらめられた物語も、テイモアは自在にイマジネーションの翼を広げて料理。作家の個性が強烈に匂い立つ独創的なスタイルを通じて、見る者を驚愕の映像体験に誘っていく。

キャラクターの心情やエピソードの意味を明確にしていくテイモアの演出は、シェイクスピアの原作にある普遍性を、研ぎ澄まされたれた形で浮き彫りにしていく。その核心をなすのは、本来は美しいものであるはずの親子の情愛が、残忍な暴力を生んでいく悲劇の構図だ。


STORY

タイタス 古代ローマの武将タイタス(アンソニー・ホプキンス)が宿敵ゴート族を滅ぼしゴート族の女王タモラ(ジェシカ・ラング)を連れローマヘ凱旋する。彼女の長男を生け贄に処したことから、待っていたはずの栄誉が、想像を絶する血の制裁へと変わる。愛する者を奪われたタモラの深い悲しみが、美しいほどに徹底した復讐心を生んだのだ。息子を奪われ、娘も凌辱されたタイタス。女の復讐心の前にこのままひれ伏すしかないのか。悲しみと怒りと狂気を胸にたぎらせたタイタスが、いよいよ復讐の火蓋を切って落とす。