title あなたはおかあさんとの心の繋がり、感じていますか?
<キャスト>
 コン・リー
 ガオ・シン
<監督>
 スン・ジョウ

時は移り変わっても普遍的に紡がれ、語り継がれていくそれぞれの、家族の物語
暗く悲しい事件が多く、家族関係の希薄さが問われる時代だからこそ、『きれいなおかあさん』は観る人の心に、忘れかけていた大切な家族の絆を思い出させてくれる。
 すべての子供たちは母から生まれ、家族の愛情に育まれ、やがて自立するいつの日かのために、知恵と勇気を学んでいく。たとえ状況や境遇は違おうと、もしくはその表現方法に差はあろうとも、いつでも無償の愛で見守っていてくれる母。
 
本作は、聴覚に障害のある息子と共に生きる母と息子の、厳しくもぬくもりのある親子関係を綴る作品だ。
 
母の子ひとつで、信念をもって息子を立漁に育て上げることに最大なる母性を傾ける母親リーインを演じるのは、今や国際派女優となったコン・リー。懸命に働く母リーインの姿を、幼い瞳で真っ直ぐに見詰めるジョン・ダーを演じるのは、幼いころの医療ミスが原因で耳が不自由になってしまった本当の聾者ガオ・シン。
 
そして監督のスン・ジョウは静かだけれど凛とした佇まいを見事に演出している。 決して派手ではないけれど、確実にして優秀なスタッフとキャストによって綴られるリーインとジョン・ダー、母と息子の物語。

STORY

子供にとって母親はいつも世界で一番美しく、輝く存在なのです。

きれいなおかあさん  北京に暮らすリーイン(コン・リー)には一人息子ジョン・ダー(ガオ・シン)がいる。
人懐こい彼は小学枚に上がるのが待ち通くてしょうがない。そんな母と息子の姿は、一見すれば仲が良いだけの、幸せな親子に映るのだが、実はジョン・ダーは聴覚に障害を持っている。女手ひとつで障害のある息子を育てるのは大変だが、常に息子の成最に時間を費やせるようリーインは子連れで働ける新聞配達を始めた。
 
 新聞を運ぶ自転車の荷台にジョン・ダーを乗せ、北京の街中を走るリーイン。
「これは“花”」「あれは“赤い”“花”」‥‥‥。
ペダルを踏みながら言葉の正しい発音を教えるリーイン。ジョン・ダーは母の教えを体いっぱいに浴びて吸収していく。たとえ裕福でなくても、息子との深い絆があれば生きていけると、確信を強めるリーインだった。
 
 ある日、リーインはジョン・ダーのためにと、必死の想いで高価な補聴器を買うが、彼はそれを付けること頑なに拒む。
実はリーインが葛藤する傍で、ジョン・ダーも成長と共に自我が芽生え始めていたのだ…。