title 忘れていた、人生の宝物に出逢いました
<キャスト>
 寺尾聰
 樋口可南子
 北林谷栄
 
<監督・脚本>
 小泉尭史
 
<原作>
 南木佳士

日本アカデミー賞最優秀賞8部門を受賞した
『雨あがる』の小泉尭史監督最新作

 
2001年第24回日本アカデミー賞で11部門の優秀賞を受賞、作品を含む主要8部門で最優秀賞を獲得した黒澤明遺稿脚本の映画化『雨あがる』。小泉尭史初監督作品ながら、その見事な演出に対する評価は、国内にとどまらず第56回ヴェネチア映画祭でも「緑の獅子賞」を受賞するなど、世界中で高い評価を受けた。
 
それから2年、小泉監督が自ら選んだ小説「阿弥陀堂だより」を脚色し映画化したのがこの『阿弥陀堂だより』である。
 
主人公夫婦を演じるのは、『雨あがる』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した寺尾聰と、『女殺油地鉄』以来9年ぶりの映画出演となる樋口可南子。また、91歳の大女優、北林谷栄も、阿弥陀堂に生活する老婆を、時には可笑しく、時には切なく、熱演する。

STORY

阿弥陀堂だより東京に住む夫婦、孝夫と美智子。夫はなかなかの日の目の見ない小説家。妻は大学病院で働く有能な医者だった。あるとき、美智子はパニック障害という心の病にかかる。それをきっかけに、二人は、孝夫の故郷、信州に移り住むことを決意をする。
 
山里の美しい村に帰った二人は、96歳の老婆おうめを訪ねる。彼女は、阿弥陀堂という、村の死者が祭られたお堂に暮らしていた。おうめのところに通ううちに孝夫は声の出ない少女小百合に出会う。彼女は村の広報誌に、おうめが日々話したことを書きとめ、まとめた「阿弥陀堂だより」というコラムを連載していた。
 
美智子はこの村で診療所を開き、おうめや小百合、村の人々の診察を通して、医者としての自身と責任を取り戻してくる。
 
一方孝夫は、恩師、幸田重長がガンに冒されながらも死期を潔く迎えようとしていることを知り、師と師に寄り添う妻のヨネの生きる姿に、深い感銘を受ける。村の人々とふれあいや、自然に抱かれて暮らしていくうちに、いつしか生きる喜びを取り戻していく二人。
 
そんな時、小百合の病状が深刻な事態になっている事が判明する。
美智子は彼女の手術担当医として再びメスを握ることを決意するのであった。