title 新世代の不良たち、それぞれの「青い春」
<キャスト>
 松田龍平
 新井浩文
 高岡蒼佑
 大柴裕介
<監督>
 豊田利晃

『鉄コン筋クリ―ト』『ピンポン』と圧倒的人気を誇る松本大洋作品、初の映画化!
『ポルノスター』『アンチェイン』豊田利晃監督最新作!

 
■「どーすんの、これから?」息苦しい時代、息づ儀の仕方を探っているような若者達―――淀んだ教室の空気から逃れ、屋上だけが、水面に出て空気を吸える場所でもあるかのように集まってくる―――無感情な日常の中、心の中にざわざわしたものを抱えながら、退屈な日々をやり過ごす。そんな高校3年生の春を、新世代の群像として強烈に描い「青い春」。
 
■原作は「GOGOモンスター」「ナンバーファイブ」と、久しぶりの新作を発表し活動再開した、圧倒的な人気と支持をうける漫画家・松本大洋。監督は「ポルノスター」で現代社会の理由のつかない苛立ちと衝動を切り取って見せ、日本映画監督教会新人賞を受賞した豊田利晃。松本本人が「監督が豊田さんならうれしい、脚本のチェックもしない」と映画化を快諾。豊田は、松本の短編集である原作「青い春」(小学館)から「しあわせなら手をたたこう」を中心に「夏でポン!」「鈴木さん」「ピース!」の要素を構成した脚本を自ら書き上げ、松本大洋作品、初の映画化に挑んだ。
 
■主演の九篠には大島渚監督作品「御法度」で鮮烈なデビューを飾った松田龍平。九篠の仲間達には、新井浩文「GO」、高岡蒼佑「バトル・ロワイアル」、大柴裕介、忍成修吾「リリィ・シュシュのすべて」、山崎裕太、塚本高史「修羅雪姫」、EITA、KEE「殺し屋1」など、日本映画界の次世代を担う注目の若手俳優たちが勢揃いした。通常よりも細身で丈の短い「青い春」用にデザインされた学生服に見を包んだ彼らは、スクリーンの中、その存在をクールに体現している。男子校の張り詰めた空気を切り裂くような音楽は、ミッシェル・ガン・エレファント。「黒と白が浮かび上がるような画」という監督のイメージを実現したのは、撮影の担当をしたベテラン笹松則通。最前線の才能が結集し、松本大洋ワールドがスクリーンに炸裂!新しく、そして普遍的な青春映画の大傑作「青い春」が、新世紀に大輪の花を咲かせる。
 

STORY

aoiharu 男子校・朝日高等学校の卒業式の日。ワルの先輩達が、3年間の恨みを晴らそうと教師を追いかけて走っている。そんな風景を屋上から眺めるのは、新学期から3年生になる九篠(松田龍平)九篠の幼なじみ青木(新井浩文)、眼鏡の雪男(高岡蒼佑)、野球部主将木村(大柴裕介)、赤いTシャツをちらつかせる大田(山崎裕太)と使いっぱの吉村(忍成修吾)。彼らはそこで、青い空をバックにポーズを決め、皆で記念写真を撮った。屋上には、もっと空に近い場所――最屋上があり、その壁面には「しあわせなら手をたたこう」と大きな落書き、そこで彼らが楽しむのは、柵の外に立ち手をたたく回数を競う“ベランダゲーム”。空は快晴。 失敗すれば校庭にまっさかさま――勝者が学校を仕切ると言う、この伝統のゲームで、8回の新記録を出した九篠だが、彼にとっては“ゲーム”も“学校を仕切る”という事も、無意味で、どうでもいいことだった。
新学期が始まった。それは、進学、就職・・・・・・突きつけられる現実の中で、自分の行き場を探すことを余儀なくされる時の始まりでもあった。ある者は、警察官と教師に抱えられ、泣き叫びながらパトカーに乗せられていく。ある者は、甲子園の思いを縫いこんだ学ランを投げ捨てて、ヤクザとなった先輩と共に黒塗りの高級車に乗り込んでいく。そしてある者は、自分の答えを見つけるために、一人最屋上へと上がっていった・・・・・・。