title 私は、最愛の妻を殺しました。
<キャスト>
 寺尾 聰
 原田 美枝子
 柴田 恭兵
<監督>
 佐々部 清
 公式ホームページ

「“祈り”と“癒し”のラストシーン」で明かされる、梶が頑なに守り通した「命の真実」とは!?

30万部を越すベストセラー記録を樹立した横山秀夫ワールドの最高峰『半落ち』が、遂に初の完全映画化される。『このミステリーがすごい!2003年版』(宝島社)『傑作ミステリーベスト10』(週刊文春)で、いずれも1位に選ばれた原作の底力が、これ以上ない配役を得て、いよいよスクリーンに登場する。

現在も異例の重版を重ねて読み継がれている、感動と衝撃のミステリー『半落ち』。
愛する妻を手にかけた、元捜査一課の敏腕警部。彼が自首するまでの「空白の2日間の謎」を追う幾多の人々。が、この作品は、警察というフィールドで展開されるまぎれもないヒューマン・ドラマである。
年齢を重ねるにつれ、人は様々な理不尽を飲み込んで生きていかねばならない。その現実に対峙し、何を、どう選ぶのか?状況に流されず、自らの生き方を選び取っていくのは容易ではない。
アルツハイマーの病状が進む妻に懇願され、嘱託殺人という重罪を犯した主人公・梶聡一郎。その心の壁を探っていく物語は、いつしか彼を取り巻く人々の心のうちまでも照らし出していく。
『半落ち』に仕込まれた“合わせ鏡”の見事さは、登場人物たちはもとより見るものをも巻き込んで、自分の《今》のありようを見つめさせるのだ。

沈黙する梶聡一郎に、取調官の志木が投げかける「言わないのは、あなたが嘘をつけない人だからだ」という言葉。そこに示し出された《嘘》は、私たちの魂を根底から揺さぶる!
 


STORY

男はなぜ、最愛の妻を殺したのか ―――
男はなぜ、あと1年だけ、生きる決心をしたのか ――― ?

半落ち 「私、梶聡一郎は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて殺しました」

半年前、アルツハイマー病を発症した啓子の看病のため、自ら刑事を辞して警察学校で後進の指導にあたり、広く敬愛を集めてきた梶が、なぜ殺人を犯したのか。

志木の取調べに対して、啓子の扼殺後自首するまでの2日間のことについて、固く口を閉ざす梶に志木のみならず、駆け付けた県警幹部全てが困惑する。現役警部の殺人という一事件が、県警そのものの権威と、そこに属する何千という警察官の信用を地に堕とそうとしているのだ。
取調べにあたる志木に、誘導尋問で「空白の2日間」を捏造した事実で穴埋めするように、命じる県警幹部たち。
7年前に一人息子の俊哉を急逝骨髄性白血病で14歳の誕生日を待たずに亡くし、寄り添うように生きてきた夫婦に、一体何があったのか。

事件の推移と共に、担当検事(佐瀬)、弁護士(植村)、スクープを狙う新聞記者(中尾)、裁く判事(藤林)が各々の人生を背負い、思惑を抱え、事件の真相を暴くために、梶の人生、梶という人間そのものに近づいていく。

《真実》を探り出そうとする志木。県警と地検の取引でやむなく手を引く佐瀬。これを機に名を上げようと、意気込んで梶との接見に望む植村。梶の「空白の2日間」の行動の一端を掴む中尾。公判で、啓子と同じ病を持つ父のことが脳裏を掠める藤林。そして、亡くなった俊哉の担当医、高木の「俊哉君の発病からまもなく、ご夫妻でドナー登録されたんです」という言葉。
裁判の証言台で、証言台で、「私は・・・啓子を殺してやることも出来なかったんです・・・」と泣き崩れる、姉・康子。保管している啓子の日記に貼られた、「命をありがとう」と題された投書記事。
弁護を引き受けた植村に梶が問い掛ける、「あなたには、守りたい人がいませんか」という言葉・・・・・・。

“来るべき日”を待ちわびる梶の、どんな犠牲を払い、誹りを受けようとも、あと1年だけ生きようとしている梶の人生の《真実》とは!?