title おとったん、ありがとありました。
<キャスト>
 宮沢 りえ
 原田 芳雄
 浅野 忠信
<監督>
 黒木 和雄
 公式ホームページ

日本映画界の巨匠・黒木和雄 戦争レクイエム三部作完結。

人間の尊厳を市井の名もなき父娘に託して、現代日本の代表的作家・井上ひさしが描く傑作戯曲「父と暮せば」(第二回読売演劇大賞「優秀作品賞」受賞)の映画化である。
広島の原爆投下から3年、生き残った後ろめたさから幸せになることを拒否し、苦悩の日々を送る主人公・美津江。突如幽霊となって現れた父・竹造に励まされ、悲しみを乗り越え、未来に目を向けるまでの4日間の物語。
娘・美津江役には、「たそがれ清兵衛」で数々の映画賞を受賞した宮沢りえ。父・竹造役には「美しい夏キリシマ」・「ニワトリはハダシだ」等の作品に出演する原田芳雄。美津江の恋の相手、木下正役に「座頭市」への出演で独特の演技を見せる浅野忠信。数多くの秀作を生み、そして「TOMORROW/明日」「美しい夏キリシマ」で“庶民の日常と戦争”を痛切に語ってきた黒木和雄監督が、“今”この時代に戦争レクイエム三部作の完結篇にヒロシマを選んだ。しかし、原爆の広島の悲劇を描きながらもあたたかい笑いがあり、広島弁の父娘の会話には心が和む。「最悪な状況下でも、人間は常に未来をみている」、原作者・井上ひさしの思いが描かれた感動の映画となった。
 

愛する者たちを一瞬の閃光に奪われ、生き残った娘。その恋のときめきからこの世に舞い戻ったおとったん。これはひたむきな魂の再生の物語です。

父と暮せば 盛夏の広島。昭和20年8月6日午前8時15分。突如頭上に炸裂した一発の閃光が人々の運命を襲った。広島を「ヒロシマ」に変え、父と娘の未来を変えた。
人類史上初の原爆が投下されてから3年後の広島。図書館に勤める美津江は、愛する者たちを一瞬の閃光で失い、自分が生き残ったことへの負い目に苦しみながら、息を殺すようにひっそりと暮らしている。その彼女の前に、ある日ひとりの青年が現れた。原爆の資料集めに情熱を注ぐ木下青年に好意を示され、美津江も一目で彼に魅かれていく。「うちはしあわせになってはいけんのじゃ。」自分は人を好きになったりしてはいけない。幸せなど望んでいない・・・。美津江はそんな自分の恋心を押さえつけ、黙殺しようと必死である。美津江が恋に目覚めた時、父・竹作るの幽霊が現れる。頑なに恋心を否定し、幸せの一歩手前に躊躇する美津江に、父の竹造は自ら「恋の応援団長」と名乗る。なだめ、すかし、励まし、ありとあらゆる方法で何とか娘・美津江の心を開かせようとするのだが・・・。