ゲストトーク
〜篠原哲雄(映画監督)× 立木祥一郎(映画評論家)〜 |
| 中山: |
立木さんと篠原監督はどんな風に知り合ったんですか。 |
| 立木: |
初めて篠原作品を見たのは神戸国際インディペンデントの「草の上の仕事」です。そのカメラマンが上野彰吾さんだったんですが、以前、僕が制作に係わった「残雪」のカメラも上野さんだったんです。 |
| 篠原: |
88年の「悲しい色やねん」の時、僕はカチンコ助監督で上野さんはセカンドの撮影助手だったんです。そのころからですね。
「どうしたら監督になれるか」を考えた時に2つの方法があるんです。
1)フリーの助監督としていろいろな映画作りに携わっていく
2)ぴあフェスティバルなんかに出展して賞を取る
僕は 1)と2)の両方やりたかったんですよ。助監督もやりながら自主映画も作っていきたいと。
映画はチームワークなのでどんな人と組むかは重要ですが、森田芳光監督のチームにいて、上野さんと一緒なら...と予感めいたところから声をかけたんです。 |
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「草の上の仕事」は最初35mmで取るつもりだったんです。これをデビュー作にしようかと。でも、「シバを刈るとは、緑を守るとは」と考えていったらテーマが大きくなりすぎて、その(台)本は捨てたんです。といっても、シバを刈るのは取りたい、と思っていたら、上野さんが16mmで撮ろうよ、と言って。「100万円は必要だよ。カネ無いよ」ということで、最初は上野さんが某映画会社からカメラ借りてきて、5分くらいの漫才みたいな感じの内容のものをで1日で撮る、ということだったけど、やっぱりちゃんと撮ろうよ、ということで、主人公2人のキャラクター生かして本を書換えました。初めて上映されたのが93年5月の「あおもり映画祭」なんです。その後神戸インディペンデントで評価されて、そのうち公開されたんです。 |

(左から)中山、篠原監督、立木祥一郎さん |
| 中山: |
「RUNNING HIGH」の自転車の疾走場面が印象的ですが。 |
| 篠原: |
「RUNNING HIGH」で目指したものは、「激突」の自転車版だったんです。 |
| 立木: |
あの雑木林の撮影は? |
| 篠原: |
8mmのスティディカム(手持ちでも揺れないカメラ)で取ったんですけど、相当苦労しました。 |
| 中山: |
自主制作撮っている人にプロデューサーつくと「撮れるものも撮れなくなる」って言いますけど。 |
| 篠原: |
プロデューサーって、企画からお金まで管理する人ですよね。
「月とキャベツ」はエースピクチャーズのハラマサト社長が若手シナリオライターにお金出して撮らせる、というところから出来たんです。
1本の映画はプロデューサー、スタッフ、配給と全部必要ですよね。そのせめぎあいの中で1本の映画が出来ていくと思います。 |
| 立木: |
「月とキャベツ」のキャストはどうやって決まったんですか? |
| 篠原: |
ハナビ役はミュージシャンということで...「山崎まさよし」は新人でデビューしたばかりだったけど、「月明かりに照らされて」聴いて力強いものを感じて。 |
| 中山: |
ヒバナ役のナナダマスミはどんな子でした? |
| 篠原: |
キャラクターとしてはピッタリでした。ダンスもみっちりやってもらったし。 |
| 立木: |
監督は女優を撮るのがうまいですよね。ベットシーンもきちっと.. |
| 篠原: |
どちらかというと男を撮りたいんですけどね。 |
| 中山: |
1/21 に「洗濯機は俺にまかせろ」がクランクインしますけど。
月キャベと草の上の仕事を足して2で割ったような作品ですか? |
| 篠原: |
夏ぐらいには公開したいと考えてます。筒井道隆と富田靖子のキャストで、下町の修理屋にフラッと事情のある女がやって来る、というストーリーで。
僕は機械いじれないんだけどね。 でも、青森で除雪労働者の話なんか撮りたいですね。 |
| 中山: |
「男のロードムービー」ならぬ「男の労働ムービー」ですね。 |
| 篠原: |
いろんな所でいろんな映画やれたらいいな、と思います。 この場所も気に入ったし... |