img 弘前大学映画研究会上映会

七色爛灯
なないろらんぷ

〜七色爛灯に灯がともった日〜


スペース・デネガの1日ゲストトーク交流会 in AL PORTO

1998年1月17日、弘前スペース・デネガは熱気むんむん。
弘前大学映画研究会主催とあって、会場は大学生とおぼしき若者で埋めつくされた。130席用意された座席も一杯になり、スタッフは慌ててイスを補充。嬉しい忙しさだ。

15:00、映研会長の中山康人が登場。
緊張しながらも、とうとうこの日がやって来た、という感慨に浸った面持ちで開催の挨拶。「RUNNING HIGH」から上映会はスタートした。

休憩時間には、コーヒーサービスもあり、心遣いも細やか。この場で言えないのが残念だが、
<Special Program>が見れて超ラッキーであった。

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弘大映画研究会会長 中山康人
緊張のためか表情が固い
そして19:00を過ぎ、いよいよ「篠原哲雄監督」登場である。
飛行機が予定通り到着するかスタッフは気をもんでいたが、監督は元気にちょっと照れながら登場。篠原監督の弘前訪問は2回目。雪の弘前、スペース・デネガのレンガ造りの外観、隣接するパン屋さん、といった光景がお気に召した様子で、思わずカメラを借りてしまったとか。(うーん、是非、ロケに来て欲しいものだ)
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上映を待つ観客のみなさん
補充された座席も次々埋まり…
ゲストトークは、篠原哲雄監督、映画評論家の立木祥一郎さん、中山会長の3名で。何と、"篠原哲雄監督特集おめでとう"という祝電FAXまで届き会場を盛り上げてくれました。 (「オールドタウンで恋をして」「月とキャベツ」助監督の 水戸英樹さん、ありがとうございます)

ゲストトーク
〜篠原哲雄(映画監督)× 立木祥一郎(映画評論家)〜
中山: 立木さんと篠原監督はどんな風に知り合ったんですか。
立木: 初めて篠原作品を見たのは神戸国際インディペンデントの「草の上の仕事」です。そのカメラマンが上野彰吾さんだったんですが、以前、僕が制作に係わった「残雪」のカメラも上野さんだったんです。
篠原: 88年の「悲しい色やねん」の時、僕はカチンコ助監督で上野さんはセカンドの撮影助手だったんです。そのころからですね。

「どうしたら監督になれるか」を考えた時に2つの方法があるんです。
  1)フリーの助監督としていろいろな映画作りに携わっていく
  2)ぴあフェスティバルなんかに出展して賞を取る
僕は 1)と2)の両方やりたかったんですよ。助監督もやりながら自主映画も作っていきたいと。
映画はチームワークなのでどんな人と組むかは重要ですが、森田芳光監督のチームにいて、上野さんと一緒なら...と予感めいたところから声をかけたんです。

  「草の上の仕事」は最初35mmで取るつもりだったんです。これをデビュー作にしようかと。でも、「シバを刈るとは、緑を守るとは」と考えていったらテーマが大きくなりすぎて、その(台)本は捨てたんです。といっても、シバを刈るのは取りたい、と思っていたら、上野さんが16mmで撮ろうよ、と言って。「100万円は必要だよ。カネ無いよ」ということで、最初は上野さんが某映画会社からカメラ借りてきて、5分くらいの漫才みたいな感じの内容のものをで1日で撮る、ということだったけど、やっぱりちゃんと撮ろうよ、ということで、主人公2人のキャラクター生かして本を書換えました。初めて上映されたのが93年5月の「あおもり映画祭」なんです。その後神戸インディペンデントで評価されて、そのうち公開されたんです。 img
(左から)中山、篠原監督、立木祥一郎さん
中山: 「RUNNING HIGH」の自転車の疾走場面が印象的ですが。
篠原: 「RUNNING HIGH」で目指したものは、「激突」の自転車版だったんです。
立木: あの雑木林の撮影は?
篠原: 8mmのスティディカム(手持ちでも揺れないカメラ)で取ったんですけど、相当苦労しました。
中山: 自主制作撮っている人にプロデューサーつくと「撮れるものも撮れなくなる」って言いますけど。
篠原: プロデューサーって、企画からお金まで管理する人ですよね。
「月とキャベツ」はエースピクチャーズのハラマサト社長が若手シナリオライターにお金出して撮らせる、というところから出来たんです。
1本の映画はプロデューサー、スタッフ、配給と全部必要ですよね。そのせめぎあいの中で1本の映画が出来ていくと思います。
立木: 「月とキャベツ」のキャストはどうやって決まったんですか?
篠原: ハナビ役はミュージシャンということで...「山崎まさよし」は新人でデビューしたばかりだったけど、「月明かりに照らされて」聴いて力強いものを感じて。
中山: ヒバナ役のナナダマスミはどんな子でした?
篠原: キャラクターとしてはピッタリでした。ダンスもみっちりやってもらったし。
立木: 監督は女優を撮るのがうまいですよね。ベットシーンもきちっと..
篠原: どちらかというと男を撮りたいんですけどね。
中山: 1/21 に「洗濯機は俺にまかせろ」がクランクインしますけど。
月キャベと草の上の仕事を足して2で割ったような作品ですか?
篠原: 夏ぐらいには公開したいと考えてます。筒井道隆と富田靖子のキャストで、下町の修理屋にフラッと事情のある女がやって来る、というストーリーで。
僕は機械いじれないんだけどね。
でも、青森で除雪労働者の話なんか撮りたいですね。
中山: 「男のロードムービー」ならぬ「男の労働ムービー」ですね。
篠原: いろんな所でいろんな映画やれたらいいな、と思います。
この場所も気に入ったし...

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演歌をうなる篠原監督?!
と、あっというまに時間が来てトークは終わり。
この後「草の上の仕事」の上映を最後に、上映会は大成功のうちに幕を閉じたのでした。

そして、上映会終了後は

   交流会 in AL PORTO