1998 6月12日→6月30日
幾多の映画人を生み、数々の名作映画の舞台になった「映画王国・青森県」。
平成3年秋のプレイベントから「映画による地域活性化」を唱えて始まった「あおもり映画祭」も8年目の活動に入り、7回目の本祭を迎えました。その間、平成6年春の「青函海底映画祭」、平成7年秋の「夕陽海岸ふかうら映画祭」を始めとする各地のイベントにも協力し、地域に於ける映画祭として全県的に定着。協賛企画も含め、延べ2万6千2百人を動員し、全国的にも認知されて来ました。
今年は青森市制100周年という節目でもあり、私たちとしては過去最大規模のスケールで、青森市内の映画館・ホールを使って開催いたします。映画誕生から100年が過ぎ、戦後も50年という大きな節目を迎えました。青森市の歴史と映画の歴史はかなり重なり合っています。映画と共に街が栄え、文化が育まれて来ました。この間、映画産業の在り方も大きな変貌を遂げました。多様化する一方のマルチメディア社会に於いて、映画の持つ力とは何なのでしょうか。私たちは結論を見出すことはできません。ただ、問題提起することはできます。何故、各地で映画祭が盛んになっているのでしょうか。趣旨や目的が違っても、映画を通じて各地に何らかの問題提起をしていることは共通しています。私たちはそのひとつの方法論として、映画人とのふれあい、映画を通じた人々との交流により、映画を通じて地域に何かを問いかけられると思ったのです。「あおもり映画祭」は日本映画を応援し、明日を担う映画人にエールを贈ることを基本テーマにして来ました。映画人との心暖まる交流から、次なる世代の名作や映画人が育って行く環境づくりの一助になりたいのです。
「今の、これからの日本」を感じられる映画祭を心掛けてきました。それが、必ずや青森県民に何かしらの問題提起をして来たはずです。昨年の話題作「傷だらけの天使」、今年公開される話題作「イノセントワールド」「イーストサイド・ワルツ悦楽の園」「森に抱かれた街で」等、青森県内でのロケには私たちが協力・応援して来ました。それを映画祭で紹介し、今度は全国に向かって情報発信する。その繰り返しの中から、新しい息吹が生まれて来ます。「青森県民映画」制作という夢。次なる世代の映画人発掘という夢。常に青森県内でロケが行われ、次々と情報発信して行ける映画村建設の夢。いろいんな夢をカタチにして行くため、映画を通じていろんな方と出逢いたい。
今年のあおもり映画祭は、「青い森のJムービーたち」と「いまどきJムービーズ」の大特集で、「映画にみる青森県」と「最先端の日本映画」が一堂にご覧いただけます。名作から過去の街と風土を知り、現在の映画に写る風景から現代と未来を観る。こうした趣旨から「青森市制100周年記念・第7回あおもり映画祭」を開催いたします。