1999年の夏休み
1988年/90分
STAFF
監督/金子修介
脚本/岸田理生
撮影/高間賢治
製作/岡田裕
配給/アルゴ
  CAST
宮島依里
大寶智子
中野みゆき
水原里絵

『「ガメラ3」で結実した世紀末美学・金子修介幻の名作発掘』
 静かな湖があり、山と緑に囲まれ、世間から隔絶された全寮制の学院に、少女のように美しい少年たちが、愛し合い、憎しみ合い、傷つけ合いながら生きている。 現代の日本のどこかのようで、はっきりそうとも思えない。いつの時代のどこの国の物語と特定することもできない。なぜなら、少年たちには「性」が存在していないから。
 少女漫画の世界でカリスマ的人気を誇る萩尾望都の「トーマの心臓」をモチーフに、世紀末の夏休みを描いた金子修介の原点ともいうべき名作。 4人の少年はすべて少女によって演じられ、中性的な不思議な透明感と幻想的な世界を醸し出す。
 11年前、既にこんな映画が存在したことに驚くと同時に、ヒット作を連発するその後の金子映画が見違えて来るほど刺激的な映画でもある。 この夏、東京・大阪での待望のリバイバル上映も決定したが、それに先駆けての特別上映となる。人気女優・深津絵里が水原里絵の名でデビューした作品でもある。

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