『DON』アボルファズル・ジャリリ監督/イラン/1998年/カラー/90分/35mm
DON  ダン(DON)とは、「知りなさい」という意味。「すべての人間関係はお互いを知り、理解することから始まる」と、ジャリリは語る。麻薬中毒の両親を持ち、戸籍も身分証明書も持っていない少年に出逢ったジャリリは、その少年を主人公として、映画を作り上げた。フィクションとドキュメンタリーが奇妙に交錯し合う“ドキュ・ドラマ”の傑作。
『メイン州ベルファスト』フレデリック・ワイズマン監督/アメリカ/1999年/カラー/247分/16mm
メイン州ベルファスト  ベルファストはかつて商業で栄えたが、今日では、メイン州でもっとも貧しい過疎の街のひとつである。経済的な逼迫の中で人口5,000人、典型的なアメリカの小さな街に生さる人々の日常を見つめた4時間にわたるワイズマン最新作。'99年山形国際ドキュメンタリー映画祭国際コンペ参加作品。
『チチカットフォーリーズ』フレデリック・ワイズマン監督/アメリカ/1967年/モノクロ/89分/16mm
チチカットフォーリーズ  マサチューセッツ州の精神異常犯罪者のための矯正院の日常を、克明に辛辣に描いたワイズマン、衝撃の監督第1作。'91年に勝訴するまでの24年間、合衆国裁判所により一般上映が禁止されていた。昨年の日本初公開と同時に多くの観客が熱狂的に支持したカルトムービーとしても知られる。これを見ずしてワイズマンを語るなかれ!
『高校』フレデリック・ワイズマン監督/アメリカ/1968年/モノクロ/75分/16mm
高校  フィラデルフィアにある教育水準の高い公立高校が舞台。授業風景、生徒指導、生徒たちのイベント、父母を交えた進路相談などをキャメラは追う。教師、親たちが熱心であればあるほど、生徒たちは無気力、無関心に黙り込む。ベトナム戦争、米ソ関係の悪化など時代の雰囲気を色濃く反映し、教育のあり方へ一石を投じた作品。
『法と秩序』フレデリック・ワイズマン監督/アメリカ/1969年/モノクロ/81分/16mm
法と秩序  ミズーリ州カンザス・シティーの最も犯罪率の高いアドミラル・ブールヴァール地区。ワイズマンはキャメラと共に、事件の現場に踏み込んでいく。法を施行し、安全な市民生活と社会の秩序を守る警察署の日々の活動を記録した本作品は、'69年エミー賞最優奔ニュース・ドキュメンタリー賞を受賞した。
『病院』フレデリック・ワイズマン監督/アメリカ/1970年/モノクロ/84分/16mm
病院  ニューヨークの大病院。すべてのワイズマン作品と同様ナレーションもインタビューもなく、ただ、実際の現場の映像を積み重ねたドキュメンタリー。まさに病院は巨大な都市の縮図。ここには、人気テレビドラマのERを遥かに超えた、現実のERの、厳しい実態と、その表裏のシニカルな笑い、人間ドラマの真の感動がある。
『バレエ』フレデリック・ワイズマン監督/アメリカ/1995年/カラー/170分/16mm
バレエ  アメリカン・バレエ・シアターのリハーサル、本番、金銭的な交渉、照明や音響スタッフの仕事などを通し、ワイズマン監督はバレエ団を一つの社会的存在として捉える。華麗な色彩で描かれた舞台と、禁欲的なまでのリハーサル風景が印象的な対比を見せる。「パフォーマンスを映像でどう記録するか」という問題に本質的に向き合ったアート・ドキュメンタリー。
『かさぶた』アボルファズル・ジャリリ監督/イラン/1987年/カラー/86分/35mm
かさぶた ■メヒディ・アサディ、アスガル・ゴルモハマッデ、ホセイン・マルミ、他
 文盲の少年ハメッドは、反政府ビラを配布したとの理由でわけも分からず少年院に送り込まれる。少年はいじめ、いたずら、大喧嘩等に遭遇し、そして友情がほのかに芽生える。実際の少年院を舞台にした本作品の出演者は、そのほとんどが収容されている少年達本人である。