白痴
1999年/146分
STAFF
脚本・監督/手塚 眞
原作/坂口安吾
撮影/藤澤順一
製作/松谷孝征
配給/シネカノン
  CAST
浅野忠信
甲田益也子
草刈正雄
橋本麗香
藤村俊二

坂口安吾の代表作を手塚眞が新感覚で描く力作

●無頼派を代表する作家・坂口安吾の代表作である同名小説を、偉大な漫画家・手塚治虫の息子で、新感覚のヴィジュアリスト・手塚眞が「妖怪天国・ゴーストヒーロー」に続いて奔放に映画化した意欲作。10年前からこの作品に思いをはせ、安吾の出身地である新潟県民の協力もあって遂に完成した。舞台は年代不祥の日本。戦争下、大衆の思考と嗜好を牛耳る巨大テレビ局でアシスタント・ディレクターをこなす若者・伊沢が、女王の如く振舞う国民的アイドル・銀河に誘惑され、苛められる。身も心も傷つき、自殺を考える日々。そんな伊沢を癒したのが、オンボロ長屋の隣人たる白痴の人妻・サヨで、やがて伊沢とサヨは駆け落ちして行く。とめどない空襲シークエンスが繰り広げられるクライマックスには「新世紀エヴァンゲリオン」を想起させるアニメ的表現の顔をのぞかせ、新時代感覚の文芸作品となった。伊沢役の浅野忠信は、この映画でまた新しい魅力を爆発させる。


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