上映映画
◆雪国
【1965 松竹】

(カラー スタンタード 113分)


[スタッフ] [出演者]
監督
脚本
製作
撮影
音楽
美術
大庭秀雄
斎藤良輔
山内静夫
成島東一郎
芳野尹孝
山本直純
木村功
岩下志麻
桜京美
加賀まりこ
早川保
沢村貞子
温泉町で知り合った芸者に不思議な魅力を感じて心をひかれていく若者の姿を描いた川端康成の同名小説の映画化。岩下志麻が演じる芸者・駒子のしっとりとした美しさと内面の強さが巧みに表現されていて、主人公の木村功もナイーブな青年の心理を好演。

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◆君の名は(総集編)
【1953〜1954 松竹】

(白黒 スタンタード 185分)


[スタッフ] [出演者]
監督
原作
脚本
撮影
音楽
大庭秀雄
菊田一夫
柳井隆雄
斎藤毅
古関裕而
岸恵子
佐田啓二
川喜多雄二
淡島千景
北原三枝
月丘夢野
戦後の「愛染かつら」と並ぶ“スレ違いメロドラマ”の代表作。原作は'52年からNHKで放送された菊田一夫のラジオドラマ。放送が始まると女湯がカラになるという伝説を生んだメロドラマだったが、映画は3部作としてつくられた。東京大空襲下の数奇屋橋で出会った男女が互いに名も明かさず、半年後の再会を約束して別れたが、様々な障害のためになかなか出会うことができず、女は心ならずも他の男と結婚してしまう。やがてその結婚は破局を迎えるが・・・。舞台は日本全国に広がり、主題歌とともに岸恵子が首に巻いた長いストールが“真知子巻き”として流行。主人公の名を冠したキャラクター・グッズもいろいろ売り出された。完全版のTAPE(3巻・378分)も出ている。

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◆羅生門
【1950年 大映(京都)】

羅生門
(白黒 スタンダード 88分)


[スタッフ] [出演者]
原作
脚本・監督
脚本
製作
撮影
照明
録音
音楽
美術
芥川龍之介
黒澤明
橋本忍
箕浦甚吾
宮川一夫
岡本健一
大谷巌
早坂文雄
松山崇
多襄丸
真砂
杣売
金沢武弘
旅法師
下人
巫女
放免
三船敏郎
京マチ子
志村喬
森雅之
千秋実
上田吉二郎
本間文子
加東大介
黒澤は自作について次のように述懐している。「この作品の根本といえば、要するに、無声映画に帰ってみようと思ったことですね。・・・トーキーになって失われた映画の美しさをもう一度見つけようという気持ちだった。・・・映画ももう一度単純化しなければならないのじゃないか、というのがあの試みだった」。森の中でおきた殺人事件をめぐって、8人だけの登場人物で演じられる不条理劇。芥川龍之介の「薮の中」を脚本家を志望していた橋本忍が脚色、黒澤の助言で同じ作家の「羅生門」が加えられた。 絶対真理の不在と人間不信の主題は戦後間もない欧米で評価され、翌年のカンヌ国際映画祭でグランプリ、そして米・アカデミー最優秀外国語映画賞を受賞した。1949年に湯川秀樹博士がノーベル賞を受賞し、敗戦後の日本に朗報をもたらしたが、黒澤のそれも日本映画の芸術水準の高さを海外に知らしめただけではなく、わが国の国際理解に大きく貢献した。
「キネマ旬報」ベストテン第5位。

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◆日本の悲劇
【1953年 松竹(大船)】

日本の悲劇
(白黒 スタンタード116分)


[スタッフ] [出演者]
脚本・監督
製作
製作
撮影
照明
録音
音楽
美術
木下恵介
小出孝
桑飼良太郎
楠田浩之
豊島良三
大野久男
木下忠司
中村公彦
井上春子
娘歌子
息子清一
艶歌師達也
板前佐藤
赤沢正之
芸者若丸
赤沢の妻霧子
藤田
岩見
義兄山道
妻すえ
望月優子
桂木洋子
田浦正巳
住持啓二
高橋貞二
上原謙
淡路恵子
高杉早苗
涙賀不二夫
柳永二郎
日守新円
北林苔栄
木下監督が長期のフランス滞在から帰国した後の第一作が『カルメン純情す』(1952)で、斜めから喜劇的に見た戦後の日本批判とも言える作品であった。その翌年、この作品では女手一つで育てた娘や息子が、母の苦労を知りつつも自分の生活を守るため母をなじり、冷たく突き放して自殺に追い込むという、題名通りの戦後の“日本の悲劇”を、ニュース映画の挿入や記録映画的手法を駆使して描いている。 これまでは、喜劇やホーム・ドラマにあふれる才気を発揮していた木下であったが、この作品では真っ正面から日本の現実をとらえ、そのリアリズムに徹した重厚な作風は、社会派的な側面をより明確にしている。新たな木下の才能を知らしめたものとして、代表作の一つと言えよう。母親役に予定されていた田中絹代に代わり個性派の望月優子が起用されたが、その熱演はこの作品の成功に大きく貢献し、彼女はその後も母親役を得意とした。「キネマ旬報」ベストテン第6位

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◆喜びも悲しみも幾歳月
【1957年 松竹(大船)】

喜びも悲しみも幾歳月
(カラー スタンダード 161分)


[スタッフ] [出演者]
原作・脚本・
監督
撮影
照明
録音
音楽
美術
美術

木下恵介
楠田浩之
豊島良三
大野久男
木下忠司
伊藤薫朔
梅田千代夫
有沢きよ子
有沢四郎
光太郎
雪野
藤井たつ子
野津
名取
名取夫人
進雷
金牧
金牧の妻
高峰秀子
佐田啓二
中村賀津雄
有沢正子
桂木洋子
田村高広
北龍二
夏川静江
仲谷昇
三井弘次
桜むつ子
ある灯台守の妻の手記からヒントを得て、木下が作りあげた夫婦の一代記である。上海事変の1932年(昭和7年)、新婚早々の一組の夫婦が観音崎灯台に赴任した。二人の生活は、戦争に翻弄される日本と同じ苦労をたどる。戦後も一人息子の死や娘の結婚という悲喜こもごもの連続であった。25年にわたる夫婦の姿を通して、木下は『三十四の瞳』(1954)と同じように、日本の同時代史を年代記風に見事に描いてみせる。 木下は、日本人好みの感傷性と波瀾万丈の一代記をうまくまとめ上げ、北は北海道の納沙布岬から南は五島列島の女島まで、全国15か所に縦断ロケを敢行し、その後のロケ地とのタイアップによる製作方法の魁となった。作品は記録的な大ヒットとなり、<おいら岬の〜、灯台守は〜>で始まる映画の主題歌も、行進曲風なアレンジによる若山彰の歌唱により多くの人々に親しまれた。「キネマ旬報」ベストテン第3位。

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◆酔いどれ天使
【1948年 東宝】

酔いどれ天使
(白黒 スタンタード 98分)


[スタッフ] [出演者]
脚本
監督・脚本
製作
撮影
照明
録音
音楽
美術
植草圭之助
黒澤明
本木荘二郎
伊藤武夫
吉沢欣三
小沼渡
早坂文雄
松山崇
真田
松永
岡田
奈々江
美代
ぎん
フギを唄う女
ひさごの親爺
セーラー服の少女
婆や
親分
志村喬
三船敏郎
山本礼三郎
木暮実千代
中北千枝子
千石規子
笠置シズ子
殿山泰司
久我美子
飯田蝶子
清水将夫
戦時中、『姿三四郎』(1943)で鮮烈なデビューを果たした黒澤は、戦後も『わが青春に悔いなし』(1946)や『素晴らしき日曜日』(1947)の成功で、日本映画の若きエース的存在となった。「キネマ旬報」ベストワンに輝いた黒澤の7作目にあたるこの作品は、闇市のヤクザと飲んだくれの貧乏医者との、不思議な友情と葛藤を描いたもので、強烈な個性を持つ若者とその観察者の設定や荒々しい映像表現の顕著さという点で、以後の黒澤映画のスタイルを決定づけたものと言える。 前年に、谷口干吉監督の『銀嶺の果て』(黒澤脚本)でデビューしたばかりの三船敏郎が黒澤に初めて起用され、野生味あふれるその個性はいかんなく発揮され、以後の黒澤作品に欠かせぬ存在となったことは承知のとうり。また、映像と音との対位法的表現(雑踏の中の<カッコー・ワルツ>の使用やギター曲<人殺しの歌>など)を試みた黒澤にとって、この作品から参加した音楽家早坂文雄との出会いも幸運であった。

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