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| 『昨日消えた男』 (きのうきえたおとこ) |
| マキノ正博監督/1941年/日本/モノクロ/89分/スタンダード |
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■裏長屋の因業大家が何者かに殺された。得体の知れない、ちょいといなせな文吉(長谷川一夫)が疑われる。彼にホの字の芸者小富(山田五十鈴)は気が気でない。もしかしたら、私が文吉さんをそそのかしたんで、殺しちゃったのかしら。ここに、南町奉行遠山金四郎が登場。あっと驚く展開に、渡辺篤とサトウ・ロクローの屑屋コンビよろしく、「なるほど、なるほどねえ。」「まったくだ、いやまったくだ。」と言うしかない傑作時代劇。
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| 『浪華悲歌』 (なにわえれじー) |
| 溝口健二監督/1936年/日本/モノクロ/89分/スタンダード |
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■大阪の個人商店で電話交換手を務めるアヤ子(山田五十鈴)は、父の使い込みのため金策に走る。恋人は頼りにならない。好色な店の主人は、妾になることを条件に金を出す…。溝口監督は、ヒロインが家族の犠牲になって転落の一途を辿るというおきまりのパターンではない、女性のしたたかさ、自堕落さ、エゴイズムを山田五十鈴に要求する。ラスト、道頓堀にかかる橋をさっそうと歩ききる彼女は、監督の期待にみごと応えてみせた。
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| 『愛のお荷物』 (あいのおにもつ) |
| 川島雄三監督/1955年/日本/モノクロ/110分/スタンダード |
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■50年前の日本のお話。増え続ける人口問題に歯止めをかけようと、産児制限を主張し、受胎調節相談所設置法案を提出した厚生大臣(山村聰)がてんやわんやの国会で答弁中、夫人は、産婦人科で妊娠を告げられる。長男の恋人も、二女も次々と妊娠し、おまけに大臣が学生の頃いい仲だった芸妓(山田五十鈴)と28年ぶりに再会するなり、あなたの子供を一目見てくださいと言われる始末。川島雄三による風刺の効いたホーム・コメディ。
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| 『猫と庄造と二人のをんな』 (ねことしょうぞうとふたりのをんな) |
| 豊田四郎監督/1956年/日本/モノクロ/136分/スタンダード |
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■ぐうたら男庄造(森繁久彌)の先妻品子(山田五十鈴)は、庄造が若い福子(香川京子)と再婚したことを知り、おおいに憤慨する。このうえは必ず庄造を取り返してみせると決心し、手始めに彼が何より愛する猫のリリーを連れてくる。案の定、猫と一緒に飼い主もくっついてくるが、これを黙って見ている福子ではない…。二人のをんなの気合いの入った演技に、森繁久彌も、我々も、唖然呆然とする映画。原作は谷崎潤一郎。
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