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黒石市立中郷小学校

校内研修

〜平成30年度 中郷小学校 校内研修全体計画〜 

1 研究主題

   「学んだことを生かし,考え表現する児童の育成」

      〜思考力・判断力・表現力を培う算数科の授業を通して〜

 

2 主題設定の理由

(1)今日的課題から

 知識基盤社会化やグローバル化が急速に進みつつある今日,確かな学力,豊かな心,健やかな体の調和を重視する「生きる力」をはぐくむことが重要な課題となっている。

 国内での各種調査では,思考力・判断力・表現力等を問う問題や知識・技能を活用する問題に課題が見られた。算数・数学においても,計算などの技能の定着については低下傾向が見られないが,計算の意味を理解すること,身に付けた知識や技能を生活や学習に活用することが十分でないという状況が課題として明らかになった。これらの結果からも,学校教育において,基礎的・基本的な知識・技能の習得とともに, 思考力・判断力・表現力の育成が必要とされている。さらに,算数科では,学習指導 要領改訂の基本方針として,以下の点について改善の方策が示されている。

     ◯知識・技能の確実な定着

     ◯数学的な思考力・表現力の育成

     ◯学ぶ意欲を高める

     ◯算数的活動の一層の充実

    以上のことを踏まえ,本校では,「学んだことを生かし,考え表現する児童の育成」を目指すこととする。

 

(2)学校教育目標との関連から

 学校教育目標
   21世紀をたくましく生きる日本人を育成する。

     ○なかよくくらす子  ○かしこく学ぶ子 ○剛健にきたえる子 ○美しく生きる子

     校内研修では,主として「かしこく学ぶ子」の育成を目指し,授業研究を行っていく。その際,「なかよくく    らす子」「剛健にきたえる子」「美しく生きる子」の育成についても授業実践の中で関連させながら取り組んで    いく。

   「かしこく学ぶ子」として,自らの課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体的に行動し,挑戦し解決することを通して新しい知識を獲得することをねらっている。

そのために,一人一人が意欲と見通しをもって参加できる授業づくりに努め,基礎的・基本的な知識・技能の習得を図るとともに思考力・判断力・表現力を育むことが,21世紀をたくましく生きる児童の育成につながっていくものと考える。

 (3)研修の経緯より

本校では,平成28年度から,学んだことを生かし,考え表現する児童の育成」を研究主題として,算数科において,思考力・判断力・表現力を高めるための指導のあり方を研究してきた。既習事項を生かしながら,筋道を立てて考えることのできる児童を育てるために,多様な考えを引き出す問題提示と算数的活動の工夫,適用問題と振り返りのさせ方の工夫,授業のユニバーサルデザイン化などについて,検討や工夫を重ね,日々の授業実践に生かしてきた。

  昨年度までの研究を通して,前時との違いを意識しながら,見通しをもって自力解決に取り組もうとする児童が増えたこと,お互いの考えを言葉で伝え合う交流場面を設定したことで,自分の考えを論理的に説明する力が育ってきたこと,児童の実態や発達段階に合わせた振り返りのしかたの工夫により,自分たちで問題を解くことができたという達成感や次の学習への意欲につながった,など,一定の成果を得ることができた。

  その一方で,児童に課題解決の必要感や見通しをもたせるために,導入が丁寧になり,過剰に時間を要した こと,振り返りの時間を授業の中で確保するために,算数的活動の場面で,自力解決や交流の時間を十分保障 することができなかったこと,適用問題と振り返りを限られた時間内にバランスよく行うことが難しかったこ と,などといった課題もいくつか残った。

  そこで今年度は,それらの課題を踏まえつつ,問題解決の過程や相互交流の場をこれまで以上に充実させる  ことを重視した授業づくりに努めていきたい。算数的活動の中から生まれる多様な考えを大切にしながら,算  数的活動の楽しさや自分たちで課題を解くことのできた喜びを存分に味わわせ,児童一人一人の思考力,判断  力,表現力の向上を図っていきたい。

 (4)児童の実態から

  @日常の実態から見える課題

   ・題意を的確に捉えたり題意に沿って解答したりする力が不足している。
   ・考えを構築しながら話すことが苦手で,筋道立てて話そうという意識が乏しい。
   ・解答に至るまでの思考が複雑になると,順序立てて考えられなくなる。
   ・各学年や学級において,男女差や個人差が大きい。
   LDADHDと診断されている児童のほかに,落ち着きがなく授業に集中して取り組むことも複数みられる。

    A平成29年度青森県学習状況調査から見える課題
 
   ・通過率が低い問題をピックアップしてみると,ほとんどが活用問題であることがわかった。特に,理由を説明し    たり,気がついたことを話したりすることが苦手であることが明らかになった。
   ・「数量関係」では,図や表,グラフ等から読み取った数量の関係を,言葉や式で説明したり,伝え合ったりする    動が必要である。

   B平成29年度全国学力・学習状況調査から見える課題

     【算数A:主として知識】
    極端に県の平均よりも下回っているところはなかったが,計算の工夫や単位量あたりの大きさを求める問題を苦   手としている子が多く見られる。

   【算数B:主として知識】
  ・何段階かの思考過程を経て解答する問題や,順序よく考え方を整理して論述しなければならないような問題に対   して,はじめからあきらめて問題に手をつけない子や,よく考えもせずに,いい加減な解答をする子が数名見ら   れた。

        C平成29年度 CRT学力検査の算数科に関連した考察から見える課題

1年

・10のまとまりをつくったり,10から引いたりするしくみを理解できていない子や合成分解ができず指から離れられない子がいる。

2年

・加法や減法,乗法の立式と計算は概ねできるが,一部で加法・減法の筆算で繰り上がり・繰り下がりの部分を忘れることが見られる。

3年

・くり返し練習したことにより,計算問題は比較的定着しているが,あわてて解答するためか,0÷9を誤答する子が多かった。

・時刻や時間の計算をまだ理解できていない子が多い。

4年

・各領域とも,80パーセント以上の習熟であった。技能も,学年平均  

 86パーセントなので,十分である。宿題プリントや適用問題の誤答

 チェック,授業での話し合いの場の設定などが結果に結びついており,

 多くの児童が好んで算数に取り組んでいることにつながっていると思

 思われる。

5年

・小数そのものに抵抗を感じている児童が多く,小数を百分の1・千分の1した数の正答率が低い。小数の乗法や除法の計算ミスや余りのとらえ方も間違いが多い。計算する際の小数点を移すことや0を繰り下げることの理解ができていないことが考えられる。

6年

・普段の様子からわり算の筆算に抵抗を感じている様子が見られ,小数のわり算になるとさらに抵抗感が増している。また,計算速度が遅い。

・面積の公式は, 復習により習熟度が上がったが,時間が経つと忘れてしまう。繰り返し公式に導かれる根拠の説明を繰り返した。

・割合の問題において,もとにする量や比べられる量の数値を捉える

ことができていない。割合を分数で表されると困惑していた。

・文章から読み取って,比例・反比例を判断することができていない。

*問題文を正確に理解しきれず,題意を的確にとらえられない。
    *基本的な数の概念や計算のしかたを知識として身につけてはいるが,既習事項を生かして解決しなければなら     ないような問題や,応用問題に弱い。
      *解答に至るまでに複数段階の思考を必要とする場合,途中で考えられなくなったり,誤答してしまったりする

3 授業研究・授業実践について

(1)研究目標

  「学んだことを生かし,考え表現する児童の育成」のために,思考力・判断力・ 表現力を高める指導のあり方を  算数科の学習を中心に授業実践を通して明らかにする。


(2)「学んだことを生かし,考え表現する」とは

    「学んだことを生かす能力」
   ・既習事項や生活経験などと関連づけて考えること
   ・既習事項の中から適した事柄を選択すること

 「考える能力」
   ・既習事項を生かして考えること
   ・根拠を明らかにし筋道立てて考えること

   ・言葉や数,式,図,表,グラフなどの相互の関連を理解し,それらを適切に用いて問題を解決すること
       ・自分と友達の考えを比べ,共通点や相違点に気づくこと

 「表現する能力」
   ・自分の考えを言葉や数,式,図,表,グラフなどを適切に用いて表すこと
   ・自分の考えを分かりやすく説明したり,互いに伝え合ったりすること
   ・友達の考えを,自分の学びに生かそうとすること

 「算数的活動」例
        ・作業的,体験的な活動
        ・具体物を用いた活動 
   ・算数に関する課題について考える活動
   ・算数の知識をもとに発展的・応用的に考える活動
   ・考えたことを表現する活動
   ・説明する活動

 (3)研究仮説
     @「学習の見通しをもたせる工夫」をすることで,主体的に学習に取り組む態度が身につくだろう。
    A「算数的活動」を授業の中に取り入れることで,思考力・判断力・表現力が高まるだろう。

(4)研究内容

@学習の見通しをもたせるための導入のあり方
A思考力・判断力・表現力を高める算数的活動のあり方
B学んだことを整理して,次時につなげる振り返りのあり方
C確かに理解させるための授業のユニバーサルデザインのあり方

 (5)授業のユニバーサルデザイン化についての本校の共通理解事項

               @通常の学級の中で特別に支援が必要な児童に配慮することは,全員がわかる授業の構築につながる。

    Aあくまでも通常の授業の中で日常的に取り組むことができるものを大切にし,個別に支援が必要な児童が,一斉授業の中で意欲が喚起されたり,理解を確かなものにできるようにするための手立てを工夫する。

   B基本は普段の授業を改善し授業の基本を見直すという視点をもつこと。当たり前にやっていることをもう一度見直そうという取組。

   C課題を考えさせるための手立て,発問の吟味,45分の授業の構成など,大切なことを精選する視点をもつ。

 

(6)仮説の検証方法

     @日常の授業実践や授業研究について,学年・ブロック・全体研修会などで話し合う。
   A児童が書いたノートやワークシート,発言内容,授業態度などを観察・評価し,変容を見取る。

 

(7)研究組織
  @授業研究の指導案検討などは,ブロック体制で行う。全員がいずれかのブロックに所属する。各ブロックにチーフ を置く。

     A各学年1回ずつ提案授業を行う。

    B日常的な授業の見せ合いや参観を推奨し,互いに研鑚する機会を設ける。

・提案授業の事前,事後授業

・教科担任制の授業

・ブロック間や学年の枠を越えた見せ合い授業

     

 (8)研修日程

 

期  日

研 修 体 制

 研修内容(備考)

   一学期

4月 4日(水)

 

全体研修会及びブロック研修

 

校内研修の周知・検討

ブロックの計画作成

5月 9日(水)

ブロック研修   

指導案検討会

5月16日(水)

ブロック研修   

指導案検討会

6月 6日(水)

ブロック研修   

指導案検討会

6月13日(水)

6学年提案授業

授業参観,研究協議会

6月27日(水)

3学年提案授業

授業参観,研究協議会

7月11日(水)

1学年提案授業

授業参観,研究協議会

 

8月中

現職教育

 

   二学期

9月12日(水)

ブロック研修   

指導案検討会

9月19日(水)

5学年提案授業

授業参観,研究協議会

10月10日(水)

2学年提案授業

授業参観,研究協議会

10月17日(水)

ブロック研修

指導案検討会

10月24日(水)

ブロック研修

指導案検討会

11月 2日(金)

全体研修会

4学年提案授業指導案検討会

11月14日(水)

4学年提案授業(指導主事要請)

授業参観,研究協議会

11月20日(水)

中中学区教育を考える会 

授業参観

12月上旬

ブロック研修

研究の成果と課題

  三学期

1月下旬

研究集録原稿作成

 

 2月上旬

ブロック・学年研修

ブロック・学年の反省

 2月 6日(水)

全体研修会

研修の反省と

次年度研修の検討

 3月中旬

研究集録完成,配本

 

 ☆研修日以外でも,ブロックごとに,必要に応じて随時検討会を行う。